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緑化樹木の剪定技術
基本的な剪定方法
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枝おろしは、大きな枝を付け根から切り落とすことで、移植の際に根とのバランスを保って、活着をよくするために行われることが多い。作業は、
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- 根元を下から上へ3分の1〜2分の1ぐらいノコギリで切り込む。
- 上から下に切り込み、枝を落とす。
- 切り落としたあとをできるだけつけ根から図のような位置で切り直す。
- 切り口が腐敗するのを防ぐために、抗菌癒合剤(チオファネートメチル剤:トップジンMペーストなど)や目立たないペンキなどを塗って保護しておく。
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長く伸びすぎた枝を短くすることで、樹冠の大きさを調整する場合に、新生枝(本年枝)あるいは翌年の基本剪定では前年枝を切り詰める。芽の伸びる方向を考えながら、芽の上から3mmほどの位置をやや斜めに切る。

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混みすぎている部分の枝を、ある程度の間隔に間引くこと。枝の途中で切り取ると、切口から小枝が出て樹形を乱す原因になるので、枝のつけ根で切り取ること。
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樹幹の大きさを大幅に小さくする場合や、腐ったり傷んだりして見苦しくなっている枝を新しい枝に更新する方法。切口は枝抜きと同様に枝のつけ根で切り取る。枝の先端が腐ったりコブ状になっている場合は、その部分より下の方から伸びる若い枝と切りかえする。
特殊な剪定方法
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特殊な剪定方法について、解説文をPDFで掲載します。
特殊な樹木の仕立て
PDF 4,667KB
- ポラーディング仕立て:密に枝を出させるために坊主に刈った形
- プリーチング仕立て:樹木を組み合わせて生垣をつくる
- エスパリエ仕立て:果樹を規則的に2次元の形に整える
いろいろな剪定テクニックのイラスト解説
PDF 1,005KB
- 大きくなり過ぎた潅木を小径木にする、潅木の段階的な更新
- 落葉生垣の剪定、新植した落葉高木の剪定
- 骨格を形成する大枝の剪定、骨格を形成する大枝に間隔が必要な理由、軸枝を大枝になおす方法
- 軸枝を脅かす小枝の処理、損傷を受けた軸枝の更新、中央の軸枝を優勢に保つ方法
- 木本つる性類の3つの仕立て方法
出典:「剪定技術のワンポイントアドバイス」(平成14年3月、(財)日本緑化センター)