緑化樹木技術情報
 
 Home緑化情報メニュー

マツ材線虫病の簡易診断
     
  マツ材線虫病の発生メカニズム マツノマダラカミキリの産卵痕、後食痕、脱出孔 マツ材線虫病の診断  
     
  マツ材線虫病の診断  
 マツ材線虫病の診断は、樹脂(松やに)の出方による診断と葉の枯れ方による診断の2種類があります。
 また、宮城県林業技術総合センターにおいて開発したマツ枯死木の探索法(抜粋)を紹介します。
     
 
樹脂(松やに)の出方による診断
  マツ材線虫病にかかったマツは、樹脂(松やに)がほとんど出ないか、まったく出ません。これはマツノザイセンチュウが樹脂の通り道の柔らかい細胞をこわしてしまい、樹脂が流れなくなるためです。この症状はマツが完全に枯れる前から現れるので、樹脂の流れ出る量を確認すれば、病気にかかっているかどうかが確実にわかります。
図:小田氏より・一部改変
 
     
 
葉の枯れ方による診断
 マツ材線虫病では、葉の枯れ方にも特徴があります。
 葉の変化は早いものではマツノザイセンチュウの侵入後1ヶ月ごろから始まります。はじめ古い葉(2〜3年生の葉)に変色やしおれがあらわれ、その後今年伸びた新しい葉へと進みます。新葉は赤褐色に変わり、その後色が薄れて落葉します。
 葉の色の変化は、乾燥害などによっても起こります。これらの目安はを参考とします。
 
図注: いずれも苗木を使った実験によるもので、すべてがこのように変化するとは限らない。 (原図:小林、中原・一部改変)
マツ材線虫病による枯れ方の進み方
乾燥による
初期変色
SO2(亜硫酸ガス)
による初期変色
 
   ※詳しい解説は、PDF( PDF 159KB)かマツ再生プロジェクトホームページでご覧ください。  
   ※解説文・イラストは冊子「マツ再生プロジェクト」から引用しています。  

  マツ枯死木の探索法  
     
  調査円内で皮ポンチを使用したマツ枯死木の探索法(通称:皮ポンチ法)−暫定版−  
       
 
1. この手引きは、松くい虫被害木駆除の効率化の観点から、年越枯れ木の早期駆除を目的とした枯死木の探索法(皮ポンチ法)を記したものです。
2. この手引を適用できるマツ林は、林分として一定の広がりがあり、かつ、主たる感染源が林内にあるマツ林とします。
3. この手引書は秋調査及び冬調査に適用できます。
4. 2に該当するマツ林の基準については、今後研究していきます。
内容をみる  PDF 784KB
皮ポンチ法
 
     
 
用語の定義
枯死木 内樹皮と木部表面が褐色に変化し、事実上枯死したマツ
年内枯れ木 枯死木のうち感染した年内(10月頃)に葉が褐変するもの
年越枯れ木 枯死木のうち、感染した年内は緑葉を保持していて、翌年(3月頃)になって葉が褐変するもの
ポンチ調査 枯死判定のため、小田の方法(樹脂の出方による診断)に準じて皮ポンチと木槌を用いてマツの樹皮をめくり、木部と内樹皮の色を観察する調査。
 
     
  宮城県林業技術総合センターホームページ  
トップへ