「自然再生士動向アンケート」の結果
日頃より自然再生士制度の推進にご支援を賜り誠にありがとうございます。
その結果を掲載します。
アンケートの目的
・自然再生士の活動を把握する
・今後求められる自然再生に関わる知識・技術を明らかにする
・自然再生士の存在と役割を社会へ発信する
アンケートの実施概要
【対象】 自然再生士 1,764名(失効者を除く)
【期間】 2024年5月16日〜6月7日
【内容】 設問の内容(PDF)
アンケートの結果
【返答】488名(27.7%)
【公表】グリーン・エージNo.594(その1)と595(その2)に掲載(PDFにて後掲)
結果の概要
- 回答者の約6割(288人、59.1%)はこれまで自然再生の事業や活動に関わったことがなく、関わったことがあるのは約4割(199人、40.9%)となる。
- 関わったことがある人の約7割が2〜10件(66%)の実績を有する。
- 事業や活動の対象地は都市緑地(54%)、里地里山(49%)、森林(42%)の頻度が高い。
- 関わった立場は所属組織の受注業務を遂行する一員(65%)、所属組織の発注部署の担当者(31%)と、業務が主体となる。
グリーン・エージ記事
自然再生士の活動の現状ー自然再生士動向アンケートの結果ーをPDFでご覧いただけます
その2には、まとめとして「明確化したこと」「自然再生士の力量発揮に向けて」を記述しています。
「自然再生士の力量発揮に向けて」は、当面対処すべき3 つの課題と対応について記述しています。
1)自然再生の場や機会を見いだすには
国・地方公共団体のホームページによる事例の公表や企業による事業・活動に関わる情報を収集し、当センターから SNSなどにより発信することが考えられる。
2)現場で不足していることに対応するには
表12に示すように、調査を除く残り5つの手順のすべてにおいて、知識・技術・事例に関わる事項に不足を感じている。
現在、実施している自然再生技術研修会、自然再生士実施研修において、あるいは、本誌グリーン・エージを通じて、優先すべき事項を取り上げ要望に応えることが考えられる。
3)認知度を高めるには
個々の技術者の資質向上はもちろんのこと、各地に分散し活動している技術者が相互に情報と技術の交流を図ることが大切となる。自然再生士のネットワーク構築による組織力の向上は、地元紙などマスコミに取り上げられる話題を提供することにつながる。例えば、樹木医会の各都道府県支部の活動を参考に、連携の機会を広げていくことが考えられる。
これらの3点については、今後グリーン・エージにおいて、さらに掘り下げていく予定です。ご期待ください。
アンケートにご協力をいただいた自然再生士の皆様に、心より感謝申し上げます。
制度のさらなる充実に役立ててまいります。