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グリーン・エ−ジ

2016年10月号 No.514号

特集・公共空間における樹木の大径化・老齢化と安全点検

 

道路や都市公園等に樹木が植栽されるようになってから長い年月が経ち、樹齢を重ねて大きく育った樹木は、腐朽の発生等に伴う倒伏や落枝による事故の発生リスクが高まってきています。こうした公共空間における樹木を起因とした事故では、道路や都市公園管理者の管理瑕疵が問われるケースも指摘されています。


4年後の2020年には、オリンピック・パラリンピックが東京において開催されます。大会では、多くの競技やセレモニーなどが公共空間を利用して行われます。樹木はこうした空間に緑陰や美しくうるおいのある景観を提供します。しかし、こうした樹木の倒伏や落枝が頻発し、選手や観客が危険にさらされることは許されません。

本号では、これらの時代背景の下、公共空間における樹木の大径化・老齢化の進行に対して、管理者の体制や予算の制約のなか、安全点検をはじめとしてどのように対処すべきかを考えます。

 

表紙:北海道大学 イチョウ並木(写真提供:飯塚康雄)

 

 

※完売しました

 

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グリーンエージ2016年10月号表紙

目次

 特集・公共空間における樹木の大径化・老齢化と安全点検
今日の課題:都市の公共空間における樹木の安全管理 公益財団法人 都市緑化機構 理事長 輿水 肇
樹木の大径化・老齢化に伴う倒伏・落枝のメカニズム 東京農業大学地域環境科学部 教授 濱野周泰
都市公園管理の目的およびシステムからみた樹木等の安全点検の役割と課題 一般社団法人 日本樹木医会 会長 椎名豊勝
公共空間における樹木のリスク管理と責任 千葉大学大学院園芸学研究科 特任助教 細野哲央
街路樹管理にみる安全点検の現状と課題 国土交通省 国土技術政策総合研究所 社会資本マネジメント研究センター 緑化生態研究室 飯塚康雄
都市公園の樹木管理にみる安全点検の現状と課題 公益財団法人 東京都公園協会技術管理課 小林 明
武蔵野市における公園樹木の変遷と維持管理について 武蔵野市 環境部 緑のまち推進課長 関口道美

 

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