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2020年9月号 No.561号
特集:山火事の地球環境への影響を考える
世界気象機関(WMO)によると、2019年の世界平均気温は産業化以前と比べ1.1℃高く、同年6月以降、北極圏で100以上の大規模かつ長期的な森林の火災が確認されました。
オーストラリアの森林の火災は、2019年9月に始まり2020年2月14日に制圧宣言が出されました。 わが国の林野火災は、最近5年間(2014〜2018年)の平均で1年間に約1,300件発生しています。
本号では、山火事の地球環境への影響について考えます。
表紙:2020年5 月に北海道大学雨龍研究林および周辺部で発生した山火事跡地(北海道雨竜郡)
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目次
特集:山火事の地球環境への影響を考える
今日の課題:森林火災・原野火災・山火事の地球環境への影響を考える | 日本大学 生物環境工学科 主任教授 串田 圭司 |
日本で発生する森林火災の現況と温室効果ガス放出量 | 森林総合研究所 森林防災研究領域 研究専門員 後藤 義明 |
山火事でつくられる炭の自然界での役割 | 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 准教授 小林 真 |
自然の摂理としての「山火事」 | 横浜国立大学 環境情報研究院 准教授 森 章 |
林野火災の発生危険日数がわかる地図 | 森林総合研究所 森林防災研究領域 領域長 玉井 幸治 |
FRA2020にみる世界の森林現況と火の影響 | 森林総合研究所 国際連携・気候変動研究拠点長 藤間 剛 |
バイオマス燃焼による地球の二酸化炭素排出量 | 国立環境研究所 高度技能専門員 白石 知弘 |
連載・記事 過去の連載一覧
<TOPIC> オーストラリアの2019−2020年ブッシュファイア −野生生物の損害 |
日本緑化センター 理事 瀧 邦夫 |
フランスからのペイザージュ便り<15> 「庭」と「庭師」からはじまる新しい社会 |
フランス国立高等研究実習院 博士研究員 /シエル・ペイザージュ 代表 水真 洋子 |
新連載 木の葉なんの葉?<1> 昔三兄弟 |
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人と環境<29> ヤドリギの魅力 |
千葉県立中央博物館 生態学・環境研究科長 尾崎 煙雄 |
緑地政策の周辺から<22> 樹木の病虫害防除制度の進展と病虫害対策 |
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アホガミ様とぴかったん<19> 蒸散選手権 |
樹木医/森林インストラクター /NPO法人 樹木生態研究会 副代表 岩谷 美苗 |
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