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2015年5月号 No.497号
特集・歴史まちづくりにおける緑を考える
平成20年に歴史まちづくり法が制定されて7年目を迎え、歴史的風致維持向上計画の認定都市も46に達し、その成果は一定の評価を得ています。歴史まちづくり法に基づいて国が定めた基本方針では歴史的風致が「緑地等の良好な自然的環境を背景として」「歴史的な風情情緒、たたずまいを醸し出している」とされており、緑が一定の役割を果たすことが位置付けられていますが、現在の歴史まちづくりは歴史的建造物に関心が集まっているようにも見えます。 そこで本号では、歴史まちづくりにおける緑の現状や課題を明らかにし、その意義や役割を再考することとします。
表紙:長町武家屋敷群跡(金沢市)
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目次
特集・歴史まちづくりにおける緑を考える
今日の課題 地方創生と歴史まちづくり |
北海道大学名誉教授・元社会資本整備審議会 歴史的風土部会長 | 越澤 明 |
歴史まちづくりにおける地域活性化に向けた緑の役割と課題 | 千葉大学 大学院園芸学研究科 教授 | 池邊このみ |
歴史都市京都の市街地景観づくりにおける緑の意義と課題 | 立命館大学理工学部 特任教授 | 山ア正史 |
歴史的ランドスケープの評価とまちづくりにおける役割 | 千葉大学大学院工学研究科 准教授 | 宮脇 勝 |
歴史都市防災における緑の役割と課題 | 立命館大学 衣笠総合研究機構 客員協力研究員 日本緑化センター 緑化事業部次長 |
松正彦 |
金沢市の歴史的市街地における緑の保全・活用と課題 | 金沢市都市整備局 | 本光章一 中谷裕一郎 |
飫肥のまちづくりにおける緑の役割と課題 | 日南市教育委員会 生涯学習課 | 岡本武憲 |
連載・記事
人と環境<8> 光合成をやめた不思議な植物−菌従属栄養植物 |
京都大学白眉センター 特定助教 | 末次健司 |
フランスからのペイサージュ便り<4> トレイアージュ ―フランスのトレリスの歴史― |
ジャン=イーブ・メナー/水真洋子(訳) | |
草木に学ぶ里山の自然再生<62> クレソン |
日本緑化センター 研究員 | 麻生 嘉 |
生きもの日誌<25> シロスジカミキリ ―樹液酒場を提供してきたボランティア― |
神奈川県立生命の星・地球博物館 名誉館員 | 高桑正敏 |
悠久の樹木<22> ユキツバキの南限とユキバタツバキ(滋賀県長浜市)悠久の樹木とは? |
日本樹木医会 滋賀県支部長 | 鹿田良男 |
現代の松原人<13> 先人に学び、公益の森づくり(庄内海岸) |
NPO法人庄内海岸のクロマツ林をたたえる会 理事長 | 砂山 弘 |
自然再生事例<31> 豊かで遊べるきれいな中海を目指して(中海自然再生協議会) |
認定NPO法人自然再生センター 専務理事 | 國井秀伸 |
○お詫びと訂正
「歴史まちづくりにおける地域活性化に向けた緑の役割と課題」(池邊このみ氏)P6 写真1 キャプションに
関しまして、誤りがありました。正しい説明は下記の通りです。お詫びして訂正致します。
誤り 防府地区に残る土塀
訂正 長府地区
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