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平成21年度 講義風景<6>

樹木移植の理論

講師:堀 大才(NPO法人生態研究会代表理事)

樹木のエネルギーサイクル

樹木は秋の落葉期までに樹体の篩部や木部柔細胞の糖分濃度を上げて耐凍性を高めてから休眠に入り、翌春、蓄積した糖のエネルギーを使って発芽と枝葉・根の伸長を行い、さらに肥大成長も行う。展開した葉で作られる糖分は蓄積されず、すぐに成長に使われるので、5月〜7月中旬までは樹体内糖分濃度は極めて低い状態となっている。盛夏期となり高温と乾燥が続くようになると、地上部の上長成長はほとんど停止するが、光合成は盛んに行っており、その光合成で作られた糖分は、高温状態で生活することによる消耗を補うことと、幹の肥大成長及び根の成長にあてられる。秋になると見かけの成長は停止し、糖分エネルギーは越冬芽を充実させるとともに体内に蓄積される。

 次いで、移植に伴う処置とその影響、移植に対する考え方、移植の方法、移植の手順、移植作業に関する注意点、従来の移植技術に関する考察、について解説。

 

堀講師 講義のようす

 

 

樹木剪定の理論

講師:堀 大才

剪定の基本

剪定は樹木を健康で美しく安全にする。正しい剪定は枝の構造の理解から、どんな時でも正しく剪定すること、切断は正しい剪定ではない、などについて解説。さらに剪定の科学について8項目を説明。

 


樹木総合診断

講師:堀 大才

樹形観察の意味、概況調査、樹形測定について説明した上で、総合診断(地上部の衰退度判定、倒木等の危険度診断)の考察を解説。

実習 実習


緑化樹木・技術に関わる近年の課題と対策

 

講師:細野 哲央

(千葉大学大学院園芸学研究科博士研究員)

緑化樹木生産と設計・施工および植栽管理に関わる問題について解説。

講義のようす

 

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