HOME > 機関誌・技術図書 > 有機物循環の最新動向

技術図書

有機物循環の最新動向 ―公園緑地を核とした有機物の循環システム形成を目指して―

表紙画像

有機物循環の最新動向

―公園緑地を核とした有機物の循環システム形成を目指して―

 

定価:本体540円+税(送料別)

ISBN978-4-931085-32-9

2003年9月発行

A4判 56ページ

 

※本書は完売いたしました。

 

 

概要

今日、環境負荷の軽減を志向する循環型社会へいかにして移行するかは、社会が抱える重要な課題のひとつであり、法制度の整備と相まって各種の取組が行われています。

有機物資である樹木の剪定枝、刈草等の植物系発生材、畜産排泄物、下水汚泥等の循環に関してもいろいろな取組みがなされています。しかし、その大半は堆肥、土壌改良剤等であり、需給のアンバランスという別の問題を生じているほか、品質(有効性、施工性、安全性等)、コスト面等に改善の余地が残されているといえます。今後有機質の再生品としては堆肥、土壌改良剤等に加えバイオペレット(固体)、バイオガス(気体)、バイオメタノール(液体)等のバイオマスエネルギーの循環システムに組み込むことが必要でしょう。

公園緑地内においても、いわゆる「Think Globally Act Locally」の視点のもと、有機物資源の副産物の抑制、再利用そして再生利用を基本としつつ、足元の有機物資源の循環を実践し自然生態系の回復、環境負荷の軽減に寄与します。とくに、この再生品造り、あるいは再生品による公園緑地の施設造りが公園緑地の管理者と公園緑地の利用者とのパートナーシップで行われるならば、循環型社会形成に向けた環境学習の場ともなります。

以上のような趣旨を踏まえ、「公園緑地を核とした有機物の循環」をテーマとしてシンポジウムを開催しました。本書は有機物循環の最新動向を取りまとめたものです。

 

 

目次

・循環型社会の構築と公園緑地

・持続可能な発展と循環型社会の形成−ゼロエミッションの視点から− 

・バイオマスエネルギーの動向について

・植物発生材堆肥化等の動向

・公園緑地・道路緑化のリサイクル

・森のバイオマス利用−雑木林を中心として−

・畜産廃棄物を利用した有機物の循環

・パネルディスカッション−緑循環の将来展望−