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 「高田松原」再生植樹祭の報告

2019年4月21日(日)に岩手県・陸前高田市で2019年度「高田松原」再生植樹祭が開催された。

 

集合写真

 

この植樹祭は、ブルー&グリーンプロジェクト高田松原再生支援活動イベントとして開催されたもので、2017年度から数えて第3回となる。

当日は晴天に恵まれ、市民、県内外参加者、関係者、事務局などおよそ300名が参集した。

 

9時40分、開催に先立ち東日本大震災で犠牲となった方々のご冥福をお祈りする黙祷が行われた。

NPO法人高田松原を守る会・鈴木理事長(代読小山副理事長)の

「東日本大震災から8年1か月となり、陸前高田市では着実に復興が進められている。2017年から6,600本を植樹し、今年は2,200本を植栽する。こうしてマツ苗を植えられるのは、皆様のご支援があるからこそと深く感謝している」との開会挨拶ののち、

 

主催者である(一財)ベターリビング井上理事長より

「東日本大震災の大きなダメージから、こうして植樹できる状態になったことを大変嬉しく思う。道中、満開のサクラを見ながら、海岸林の再生は50年という時間のかかる事業だと改めて感慨を深めた。これまでのところ、苗木の枯れは1%程と順調に育っている。松原が健全に再生されることを祈念している」と話された。

 

来賓挨拶に立った陸前高田市岡本副市長は、

「8年前に多くの人たちと松原を失い、再び美しい松原を取り戻す活動が今年も続けられている。県内外から多く集まっていただいた皆様の力で植えたマツがすくすくと育つことを祈念する」と述べられた。

 

県外参加団体などの出席者紹介に続いて、苗木贈呈式が行われた。

プレゼンターとしてブルー&グリーンプロジェクトのイメージキャラクターを務めるタレントの谷花音さんから陸前高田市の子ども代表・小山さんに、井上理事長から小山副理事長に、(一社)日本ガス協会専務理事沢田さんから岡本副市長にそれぞれ手渡された。

この苗は、当プロジェクトにおいて大分県産の抵抗性クロマツ種子を山形県酒田市の北庄内森林組合で2年間育てたもの。

 

贈呈式終了後、守る会小山副理事長が全員の前で植樹の要領を実演してから、参加者は7班に分かれ、各植樹エリアでマツ苗植樹、竹簀取り付け、灌水、防草シート(70×70cm)を敷く作業を約1時間かけて行った。その後、参加者全員で記念撮影を行い、再生植樹祭を終了した。

 

今年度の植樹祭は、この後、4月28日、5月5日、5月19日と続けて行い、合計約860名の市民等の参加により、約4,500m2の範囲に2,200本ほどのクロマツ苗を植樹して、3年目の植樹計画を完了する予定。

2年目の植樹エリアでは、排水不良箇所の発生に加え、クローバー、ヨモギなどが苗木を上回るほど旺盛に繁茂したことから、今回から雑草を抑える防草シートを敷く作業を参加者にお手伝いいただいた。

毎年新たな課題に対し試行錯誤を繰り返しながら、苗木の植栽と保育を続けている。

 

 

リンク関連:第1回の様子

リンク関連:第2回の様子

リンク関連:(一財)ベターリビングの第3回植樹祭報告(外部リンク)

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