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 「高田松原」再生植樹祭の報告

平成29年6月11日(日)に、陸前高田市でブルー&グリーンプロジェクト高田松原再生支援活動イベント2017年度 第1回「高田松原」再生植樹祭が開催された。

当日は晴天に恵まれ、市民、関係者、事務局などおよそ160名により、午前中に約1,030本を植栽した。

午後は陸前高田市コミュニティホールに移動し、約100名が参加して交流会が行われた。


9時50分、開催に先立ち東日本大震災で犠牲となった方々のご冥福をお祈りする黙祷が行われた。

NPO法人高田松原を守る会(以下、「守る会」)鈴木理事長の開会宣言ののち、主催者である(一財)ベターリビング井上理事長より「ガスの青い炎でみどりの森をつくる、高効率省エネ型給湯器の普及にあわせた森づくりがブルー&グリーンプロジェクトという社会貢献活動であり、本日植えたマツがすくすくと育ち、昔のように松原が鮮やかに甦えることを願っている」との挨拶が行われた。

 

来賓挨拶に立った陸前高田市 戸羽市長からは「市民すべての一致した願いが松原の再生であり、マツも地盤さえも流されたが、多くの関わりを得て今日の日を迎えることができた。2kmにわたる砂浜の再生も進められ、皆の力で再生が実現できるという想いを植樹に込めて、楽しい1日としていただければと思う」とのご挨拶をいただいた。

さらに、陸前高田市議会 伊藤議長(及川副議長代読)からも来賓挨拶を受けた。

 

遠方からの参加者紹介に続いて、苗木贈呈式が行われた。

この苗を生産している山形県酒田市北庄内森林組合 小林課長に苗木贈呈を手伝っていただき、プレゼンターとしてブルー&グリーンプロジェクトのイメージキャラクターを務めるタレントの谷 花音さんから、陸前高田市の子どもたち4名(小山さん、鈴木さん、千田兄弟)と戸羽市長、鈴木理事長に、植樹する2年生クロマツ抵抗性苗(愛称「ブルー&グリーン苗」)がそれぞれ手渡された(写真1)

そして、全員そろってマツ苗の記念植樹を行った。

贈呈式終了後、守る会小山副理事長が全員の前で植樹の要領を実演(写真2)してから、参加者は8班に分かれ、それぞれの植樹エリアでマツ苗植樹、施肥、竹簀の取り付け、灌水を約1時間かけて行った(写真3)

 

写真1 苗木贈呈後の記念写真

写真2 植樹要領の実演


写真3 植栽の様子

 

その後、参加者全員で集合写真を撮影した(写真4)

 

写真4 「高田松原」再生植樹祭集合写真


午後はコミュニティホールに会場を移し、昼食をはさんで13時10分から交流会を開催した。

 

当センター浦田専務理事による開会挨拶

② 守る会鈴木理事長の活動報告(写真5)

③ 同会吉田氏から、会が制作した「紙芝居 高田松原劇場」をもとに、ダイジェストで東日本大震災のあらまし、松原と市民、気仙川と松原と広田湾、松原の歴史、守る会の活動などを独特の気仙弁で解説いただいた。

④ ベターリビング 西本次長から、植樹したブルー&グリーン苗についての説明がなされた。

⑤ 当センター瀧理事が「高田松原の未来に向けて」と題して、植栽計画、間伐計画、市民による松原再生の進め方、海岸林再生のネットワーク、高田松原の未来について説明した。当センターの進める「日本の松原再生運動」第1期のねらいは、 松原への「共感」を呼び起こすことにあり、第2期は、 松原再生への「行動」を促すものであった。そして、 第3期(2017〜2021年度)は、松原再生の「連携」を図ることに取り組む方針をお伝えした。


この後、参加された皆さんに、植樹の感想、高田松原への想いなどをメッセージカードに書いていただき(写真6)、さらに、後日植樹の模様を各々撮影した写真をプリントして返送していただくためのハガキもお渡しした。

 

写真5 守る会 鈴木理事長の活動報告

写真6 メッセージカードに記入する皆さん


 

この間に、遠方からの参加者4名の方々に感想などスピーチを受けた。皆様から、暖かい、そしてこれからが松原再生の本当のスタートであるとの激励を受けた。

 

〇ヴァンダイク氏(米国カリフォルニア州から今年で3回目の訪問)

今日は苗を植えて楽しかった。皆様がどれほどの苦しみをしたかよくわかっているので、なおさら、ここは世界でも美しい、特別な所であると思う。苗を植え育てることと同時に、コミュニティに協力して新しいコミュニティを育てていくことが大切だ。

 

〇福岡県のはかた夢松原の会 磯谷理事長

私たちは30年かけて5万本の植樹をしてきたが、ここでは3年間で1万本を植えるという。皆様が丁寧に心を込めて植えている姿がとても印象的だった。

 

〇山形県万里の松原に親しむ会 三沢会長

自分たちの会は、多様な人たちの協働を大切に、特別な集団であってはダメだと考え、地域とのつながりを大事にしている。なによりも、活動は楽しく、どう楽しく参加し続けられるかを思っている。これからが長い闘いの本番。

 

〇宮城県ゆりりん愛護会 大橋会長

私の大切にしている言葉に「地域を知り地域の人となれ」がある。

高田の皆さんがこれまで、これからもそうあるなと感激した。岩手県、宮城県、福島県の海岸林再生に関わる団体とネットワークを形成し、連携を図ることが高田松原を含め各県の海岸林再生エネルギーを持続するうえで大切と考え、今後も交流を続けたい。

 

14時30分、鈴木理事長の閉会の挨拶をもって交流会を終え、第1回再生植樹祭のすべてのスケジュールを終了した。約100名の参加者の皆様は、それぞれの想いを胸に帰路についた。

 

高田松原再生植樹祭は、この後6月18日に第2回、6月25日に第3回と続けて行われ、合計600名の市民等の参加者により、約6,000m2の範囲に3,000本ほどのクロマツ苗を植樹して、1年目の植樹計画を完了した(写真7)

 

写真7 1年目の植栽が完了した高田松原


2017年は、菅野杢之助が高田村側に植栽を始めた 寛文7年(1667)から数えてちょうど350年後にあたる。 この年に旧高田村に近い場所から平成の高田松原が 再出発することは極めて意義深い。

(企画広報部)

 

リンク 参加者の皆様からのメッセージ

リンク(一財)ベターリビング ウェブサイトの植樹会祭報告

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