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工場緑化に関するアンケート調査結果
調査結果<緑地整備の現状と今後について>
Q10 | 現在、緑地等の維持管理について特に配慮している事柄。(該当項目2つ以内) |
回答項目(回答数=202) |
件数 |
構成比 |
前回回答 |
増減 |
(1)樹木、樹林の樹勢回復・土壌改良 | 54 | 26.7% | 30.2% | -3.5 |
(2)緑地等の病虫害の防除 | 83 | 41.1% | 49.3% | -8.2 |
(3)人力草刈りなど減農薬、無農薬など環境負荷の軽減に配慮し た緑地等の管理 |
97 | 48.0% | 51.7% | -3.7 |
(4)剪定枝葉、刈り草等の再資源化、緑のリサイクルを配慮した緑地管理 | 76 | 37.6% | 32.2% | 5.4 |
(5)生き物の生息環境を維持する | 31 | 15.3% | − |
|
(6)その他 | 19 | 9.4% | 5.4% | 4.0 |
注.(5)は、今回調査で新たに加えた選択肢
Q11 | 緑地等の管理者の技術向上について。(該当項目1つ) |
回答項目(回答数=197) |
件数 |
構成比 |
前回回答 |
増減 |
(1)技術習得のため機会あるごとに社外の研修に派遣している。 | 12 | 6.1% | 9.3% | -3.2 |
(2)専属の技術者から仕事を通して指導を受けている。 | 47 | 23.9% | 27.3% | -3.4 |
(3)随時、専門技術者を招いて講習を受けている。 | 8 | 4.1% | 2.9% | 1.2 |
(4)自発的な学習、研究で得た知識でまかなっている。 | 77 | 39.1% | 32.2% | 6.9 |
(5)現在は技術向上のための機会を設けていないが、将来は検討したい。 | 42 | 21.3% | 24.9% | -3.6 |
(6)樹木医、ビオトープ管理士等の資格取得を奨励している。 | 1 | 0.5% | − |
− |
(7)その他 | 18 | 9.1% | 5.9% | 3.2 |
注.(6)は、今回調査で新たに加えた選択肢
Q12 | 緑化分野(管理含む)の有資格者が社内にいるか?(該当項目すべて) |
回答項目(回答数=199) |
件数 |
構成比 |
(1)樹木医(補) | 1 | 0.5% |
(2)松保護士 | 1 | 0.5% |
(3)街路樹剪定士 | 1 | 0.5% |
(4)造園技能士 | 12 | 6.0% |
(5)造園施工管理技士 | 10 | 5.0% |
(6)ビオトープ管理士 | 2 | 1.0% |
(7)植栽基盤診断士 | 0 | 0.0% |
(8)その他の有資格者 | 9 | 4.5% |
(9)いない | 173 | 86.9% |
注.Q12は、新規の設問
Q13 | 地域との融和・交流活動について、とくに効果をあげているもの、あるいは喜ばれているもの。 (該当項目4つ以内) |
回答項目(回答数=202) |
件数 |
構成比 |
前回回答 |
増減 |
(1)見学コースの景観。 | 92 | 45.5% | 52.2% | -6.7 |
(2)会社主催のお花見、納涼大会などお祭り行事。 | 66 | 32.7% | 38.0% | -5.3 |
(3)野球、サッカー、ゲートボール、テニス、ゴルフなど野外スポーツ。 | 54 | 26.7% | 35.1% | -8.4 |
(4)散策・森林浴、ジョギングなど簡易スポーツ。 | 11 | 5.4% | 10.2% | -4.8 |
(5)山菜、きのこ狩り。 | 3 | 1.5% | 3.9% | -2.4 |
(6)家族だんらんの遊戯。 | 7 | 3.5% | 6.3% | -2.8 |
(7)遠足、ピクニック | 10 | 5.0% | 4.9% | 0.1 |
(8)自然観察など自然環境教育。 | 18 | 8.9% | 9.3% | -0.4 |
(9)写生など芸術文化活動。 | 5 | 2.5% | 6.8% | -4.3 |
(10)フリーマーケット。 | 7 | 3.5% | 1.0% | 2.5 |
(11)地元ボランティア参加による森づくり活動。 | 29 | 14.4% | 1.0% | 13.4 |
(12)工場周辺の定期的な草刈、清掃。 | 154 | 76.2% | 78.0% | -1.8 |
(13)花いっぱい運動等地元のまちづくり運動への参加。 | 23 | 11.4% | 14.1% | -2.7 |
(14)学校での記念植樹の苗木提供。 | 1 | 0.5% | 2.4% | -1.9 |
(15)地域の環境月間などにおける苗木の配布活動。 | 9 | 4.5% | 6.8% | -2.3 |
(16)研修生受け入れ、小学校での出前講義。 | 24 | 11.9% | − |
− |
(17)その他 | 28 | 13.9% | 7.8% | 6.1 |
注.(16)は、今回調査で新たに加えた選択肢
Q14 | 緑地等を地域へ開放するなかでの問題点。(該当項目2つ以内) |
回答項目(回答数=157) |
件数 |
構成比 |
前回回答 |
増減 |
(1)グランド、広場等の開放により、自動販売機の設置等サービス 施設の要望が多くなっている。 |
3 | 1.9% | 3.9% | -2 |
(2)利用者のマナーが悪く、修繕清掃等の費用がかさんでいる。 | 6 | 3.8% | 5.4% | -1.6 |
(3)ゴミ、廃車、廃品などの投棄が多くなっている。 | 16 | 10.2% | 16.6% | -6.4 |
(4)暴走族の溜まり場、非行の場などになっている。 | 2 | 1.3% | 1.0% | 0.3 |
(5)利用者の安全管理が心配である。 | 84 | 53.5% | 42.9% | 10.6 |
(6)その他 | 68 | 43.3% | 21.0% | 22.3 |
その他には、セキュリティー面などを理由に開放していない工場も33件みられる。
注.Q15からQ17は新規の設問
Q15 | 工場の緑化取り組みを社外へどのようにPRしているか。(該当項目すべて) |
回答項目(回答数=202) |
件数 |
構成比 |
(1)HPに掲載している | 88 | 47.8% |
(2)地元の広報を使用 | 14 | 7.6% |
(3)講演会・技術指導を行っている | 1 | 0.5% |
(4)CSR報告書に掲載している | 63 | 34.2% |
(5)会社案内に掲載している | 70 | 38.0% |
(6)その他 | 62 | 33.7% |
その他のPRとして、工場見学時に説明、市・県HPに掲載、市の事例発表会で報告、広報誌、環境経営報告書、サステナビリティレポートに掲載などがある。果樹を植栽し収穫したカキを配布するという事例もみられる。
Q16 | 工場の緑化取り組みを社内へどのようにPRしているか。(該当項目すべて) |
回答項目(回答数=202) |
件数 |
構成比 |
(1)社内広報誌に掲載 | 81 | 45.0% |
(2)社内HPに掲載 | 66 | 36.7% |
(3)表彰制度を利用 | 4 | 2.2% |
(4)新入社員教育をしている | 48 | 26.7% |
(5)その他 | 52 | 28.9% |
その他のPRとして、ISO14000の実施計画、社内共通データベース(グループウェア)でPR、「環境かわら版」(環境活動の社内掲示)、「緑化清掃日」に連絡などの事例が工夫されている。
Q17 | 工場内で、社員の緑化活動に対する理解度を調べるために行っていることはあるか。 |
回答項目(回答数=202) |
件数 |
構成比 |
(1)ある | 20 | 10.2% |
(2)ない | 178 | 90.8% |
幾つかの工場のユニークな取組を紹介すると、従業員全員から緑化スローガンの募集、緑化施設でのクイズオリエンテーリングの実施、環境講演会開催とアンケート実施、環境教育ツアーへの参加、コスモスやアサガオ種子配布での利用度などを通じて把握している。
Q18 | 今後の緑地等の整備についてどのような点に力を入れたいか。(該当項目3つ以内) |
回答項目(回答数=198) |
件数 |
構成比 |
前回回答 |
増減 |
(1)緑地の規模よりも、もっと緑地の質の向上に努める。 | 91 | 46.0% | 53.7% | -7.7 |
(2)樹木、樹林、芝生も良いが、花壇、花木園づくりにも取り組みたい。 | 50 | 25.3% | 26.8% | -1.5 |
(3)壁面緑化、屋上緑化にトライし、これをアピールする。 | 22 | 11.1% | 1.5% | 9.6 |
(4)駐車場を緑化する。 | 10 | 5.1% | 2.9% | 2.2 |
(5)史跡、文化財、天然記念物などを保護すること。 | 2 | 1.0% | 3.4% | -2.4 |
(6)環境負荷の軽減に有効な緑地等の整備を行いたい。 | 68 | 34.3% | 40.0% | -5.7 |
(7)周辺景観との調和を配慮する。 | 89 | 44.9% | 56.6% | -11.7 |
(8)自然保護(ビオトープ)自然回復に貢献する。 | 34 | 17.2% | 16.6% | 0.6 |
(9)地元の要望をいれた緑地整備。たとえば、自然環境教育、名所づくり、多様なレクリエーションなどの場としての緑地整備をすること。 | 18 | 9.1% | 9.3% | -0.2 |
(10)菜園づくりをし、地域の産物を育てたい。 | 10 | 5.1% | − |
− |
(11)室内緑化に取り組みたい。 | 5 | 2.5% | − |
− |
(12)森林療法・園芸療法への活用。 | 2 | 1.0% | − |
− |
(13)その他 | 18 | 9.1% | 8.8% | 0.3 |
注.(16)は、今回調査で新たに加えた選択肢
緑地の質を高めたいと考えている工場が最も多く(46.0%)、次いで周辺景観との調和(44.9%)である。ただしこれらは、前回に比べ10ポイント前後低下しており、一方、壁面緑化や屋上緑化を志向する工場が10ポイントあまり伸びている。自然回復に貢献する考え方は、5番目に位置し、前回とほぼ横這といえる。
注.Q19、Q20は新規の設問
Q19 | 緑化活動の中・長期計画はあるか。 |
回答項目(回答数=202) |
件数 |
構成比 |
(1)ある(Q20へ) | 61 | 30.5% |
(2)ない(Q21へ) | 139 | 69.5% |
Q20 | 緑化活動の中・長期計画で検証されていること。(該当項目すべて) |
回答項目(回答数=202) |
件数 |
構成比 |
(1)社会制度(法規制、支援制度など) | 14 | 23.3% |
(2)物理的な工場の広さ | 21 | 35.0% |
(3)コスト | 36 | 60.0% |
(4)経済情勢 | 6 | 10.0% |
(5)国内から国外への工場のシフト | 1 | 1.7% |
(6)経営者の意識・会社方針 | 22 | 36.7% |
(7)従業員の意識 | 25 | 41.7% |
(8)新技術の開発 | 3 | 5.0% |
(9)その他(下欄にご記入ください) | 5 | 8.3% |
緑化の費用対効果とともに、従業員と経営者の理解度や認識に目を向けていることがわかる。
Q21 | 自社工場の緑化活動を一言で表現。 |
154工場からコメントを得た。
コメントの中に「地域」という言葉を含むものは29件、これに類似する「周辺」は10件、「緑の工場」「公園工場」「森の工場」「森林工場」などの表現は21件みられる。あるいは、「自然の森」「ふるさとの森」「里の森」「健康の森」などの表現は8件でてくる。これらの用語や表現が目立って使われていることは、各工場が緑化活動を進めるにあたり、地域環境ないし周辺地域との関係を強く意識していることが明らかであり、環境の中に工場を溶け込ませたいという思いの表れと考えることができる。