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NGK・GGG共同主催 平成29年度「ゴルフ場環境セミナー」報告

2018年3月6日東京(TKP八重洲カンファレンスセンター)において、一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会(NGK)および公益社団法人ゴルフ緑化促進会(GGG)の共催による平成29年度「ゴルフ場環境セミナー」を開催しました。

 

このセミナーは、テーマ「ゴルフ場の樹木と芝草の健全化」、「ゴルフ場で発生する植物由来バイオマス利用」、「ゴルフと健康に関する最近の知見」について座学を実施することにより、環境と共生するゴルフ場の緑地管理や、健康長寿社会の実現に貢献するゴルフとゴルフ場環境をゴルファーや社会に積極的に情報発信することを目的としたものです。
今回は、「木質バイオマス熱利用のすすめ−ゴルフ場での現状と課題」、「ゴルフ場の水資源管理の課題」「健康寿命を延伸する『1日8000歩・速歩き20分』の健康法とゴルフの効用」についての講義を行いました。

 

リンク開催案内とプログラム

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会場のようす
 
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ゴルフ緑化促進会 大西理事長
 

開会の挨拶では、公益社団法人ゴルフ緑化促進会 理事長・大西久光氏が、

「日本ゴルフ場経営者協会(NGK)調査による「全国ゴルフ場来場者数」をみると、平成29年10〜12月の利用者数は平成28年同期に比べ約36万人減少し、台風の影響が大きく、予測できない気象要因に今後も左右される。年間総利用者数8,656万人のうちゴルフ場利用税を免除される70歳以上の利用者はおよそ5分の1、1,681万人(19%)を占め、今後ますます増加する。ゴルフというスポーツの形を変える時期にあり、若い人、女性、高齢者に歓迎される新しいゴルフに変化する必要がある。本日のセミナーは、ゴルフ場に期待される環境へ配慮する活動へ目を向けることが経営改善につながることを意図している」と述べられました。

 


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日本木質バイオマスエネルギー協会 川越専門調査員
   
最初の講義は、「木質バイオマス熱利用のすすめ−ゴルフ場での現状と課題」について、(一社)日本木質バイオマスエネルギー協会 専門調査員 川越裕之 氏より、

わが国における熱利用の実態、木質バイオマスエネルギー利用の実態、発電、熱利用、熱電併給等の利用の中で、ゴルフ場に適する熱利用に取り組む2つのゴルフ場の導入事例、国の支援策など
について解説いただきました。
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東洋グリーン㈱ 木村本部長
 
次に、「ゴルフ場の水資源管理の課題」について、東洋グリーン(株)ビジネス開拓本部長の木村正一氏から、

米国ゴルフ産業における水資源保全の動向、米国ゴルフ場管理者協会・米国ゴルフ協会における水管理の考え方、水管理のベストマネジメントプラクティス(BMPs)、わが国のゴルフ場における水資源管理の課題と対応など
についてお話しいただきました。
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東京都健康長寿医療センター研究所 青栁室長
 
ゴルフ場環境セミナーは人の健康に貢献する環境をテーマに掲げ、ゴルフと健康に関わる最新の知見を学ぶことも目的としています。
そこで、「健康寿命を延伸する『1日8000歩・速歩き20分』の健康法とゴルフの効用」について、東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム副部長/運動科学研究室長 青栁幸利氏にお話しいただきました。

講義では、
「健康長寿の10か条の中で「足腰が丈夫である」「社会参加が活発である」ことはまさにゴルフに当てはまる。
中之条研究(群馬県中之条町で2000年度から継続している65歳以上の全住民を対象とする健康診査と遺伝子解析)に基づく、1日あたりの「歩数」「中強度活動(速歩き)時間」と「予防(改善)できる病気・病態」を解析し、活動量計データに基づく活動量と病気発症の関係から、1日8,000歩・速歩き20分が目標とする日常身体活動の目安であることを強調された。この研究成果は多方面から注目され、生命保険料を割り引く査定基準に採用するなどの検討もなされている。
ゴルフ場が会員に活動量計のデータをフィードバックすることで、ゴルファーの生涯プレー年数を延伸することに役立つのでは」

と指摘されました。

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日本ゴルフ場経営者協会 大石専務理事
 
最後に、閉会の挨拶では、一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会 専務理事・大石順一氏が、

「本日は木質バイオマス利用、水資源保全、ゴルフと健康の観点から、ゴルフ及びゴルフ場が地域の生活の中でいかに役立つことができるかを考えていただくことにある。ここで得た知識を現場の皆様と共有し、できるところから実践することを心掛けていただきたい」と結ばれました。


今回のセミナーには約40名が参加し、約3時間、熱心に聴講されました。

なお、当センターは、本セミナーの企画・運営に協力いたしました。

 

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