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 高田松原再生講座(第5回)報告

平成31年2月16日(土)、陸前高田市コミュニティホールにおいて、第5回 高田松原再生講座を開催しました。 リンク 開催案内とプログラムはこちら

 

熱心に聞き入る講座参加者のみなさま

 

 


ベターリビング 加藤参与
開会の挨拶は、(一財)ベターリビング 参与の加藤正宜氏が、

ブルー&グリーンプロジェクトを通して育てているクロマツ苗木を、2017年から松原に植え始め、2019年度までで約1万本を植樹し、引き続き保育のお手伝いをさせていただきたい

と伝えられました。

高田松原を守る会 鈴木理事長
次に主催者を代表して、NPO法人高田松原を守る会 理事長の鈴木善久氏が、

本日の講座は座学に加え、松原の厄介者「クズ」のつるでカゴを編む実演を予定している。次年度の植樹、除草作業に多くの市民の参加を得て、松原再生を着実に進めたい

と述べられました。

高田松原を守る会 阿部理事
続いて、守る会 理事の阿部重人氏から、

平成30年度に行った活動について説明がありました。

また、高田松原が市民全員の憩いの場となるための課題として、次の3点を掲げられました。
 @市民への活動の周知徹底(HPの活用)
 A会員の加入促進(次世代会員の育成)
 B行政との連携

次年度は、4/21〜5/19の間に4回の植樹を行い、6/8には白砂青松再生の会が開催されるなど、今後の活動予定も紹介されました。 
 

 

平成30年度の活動内容

 

平成30年度、高田松原を守る会では、大きく分けて4つの活動を行いました。


1)5回の植樹活動

 

植樹の様子 植樹の様子

 

下表のとおり、計5回の植樹を実施しました。
この植樹活動は、ベターリビングのブルー&グリーンプロジェクトにより苗が提供され、日本緑化センターの技術指導の下に実施しました。

実施日 参加人数
(会員)
参加人数
(ボランティア)
参加人数
(合計)

04月08日

04月20日

04月22日

05月13日

06月03日

10名

4名

12名

14名

13名

150名

シンガポールの方々16名

188名

125名

250名

160名

20名

200名

139名

263名

合計 53名 846名 899名

※事前準備(計6日間)には、会員31名 ボランティア58名 計89名が参加

 

 

2)高田松原、マツ苗畑での草刈り作業

 

植樹の様子 植樹の様子

 

下記のとおり、草刈り作業を実施しました。

実施場所・日数 参加人数
(会員)
参加人数
(ボランティア)
参加人数
(合計)
高田松原・20日間 126名 819名 945名
小友のマツ苗畑・10日間 26名 348名 404名

 

作業にあたっては、以下の学校のみなさまにご協力をいただきました。
@県外高校 神奈川県新栄高校
A県内高校 盛岡第二高校
B支援学校 一関清明支援学校・盛岡峰南高等支援学校
C県内小中学校 北上北中・和賀西中・厳美中・磐井中・興田中・一関一高付属中・一関金沢小
D市内小中学校 高田東中(2回参加)・気仙小

 

 

3)タケの伐採と加工(苗の支柱、防草シート固定用のタケ串)、防草シートの裁断

 

来年度のマツ苗植樹の際は、新たに「一本一本の松苗に防草シートを張る作業」が加わります。
そのため、今年度はその作業に備えて以下の作業を行いました。

@タケを伐採して、松苗の支柱(本数分)に加工する
Aタケを伐採して、シート固定用ピンに加工する
B防草シートを70cm四方に切る
※11月14〜20日(7日間)に作業。会員21名、ボランティア22名 計43名参加

 

 

4)その他の活動

 

@2018/11/25 高田松原見学会(高田市民150名参加)

A各種講演会などの実施

・2018/05/15 ロータリークラブ例会「高田松原再生の取組」

・2018/05/16 千葉県鎌ヶ谷市で陸前高田の松の植樹式  

・2018/08/03 県理科教育研究会で守る会の活動紹介

・2018/08/31 八幡平市立西根中学校の取材対応

・2018/09/20 花巻市立東和中学校「生き方学習」で講和

・2018/10/20 気仙小学校学習発表会「高田松原ものがたり」発表

・2018/11/30 米崎小学校道徳授業公開で「高田松原の由来」導入

B2018/08/13 三陸ジオパークけせん協議会 に加入

C2018/12/16 国土交通省 手づくり郷土賞 を受賞

D2018/12/19 高田松原を守る会10周年記念誌 を発刊

E2019/02/16 高田松原再生講座(含「高田松原作品コンクール」表彰式)

 



日本緑化センター 瀧理事
 

更に、当センター・瀧理事からは、
最近話題の「ヤギによる除草の試み」について情報を提供しました。


続いて、講演に移り、

認定NPO法人環境パートナーシップいわて 代表理事の野澤日出夫氏から
「豊かに生き延びるコミュニティー」


ゆりりん愛護会会長の大橋信彦氏から
「ゆりりんの森から〜海岸林再生と市民活動」


森林総合研究所東北支所 主任研究員の小野賢二氏
から
「高田松原の再生事業地における植栽木の成長」

について、それぞれ解説をいただきました。
 

環境パートナーシップいわて 野澤代表理事

ゆりりん愛護会 大橋会長

  森林総合研究所東北支所 小野主任研究員

 

 

この後、「第3回 わたしの高田松原」作品コンクール入賞作品の発表が行われました。
応募作品95点から、美術部門(絵画、絵手紙)15点、文芸部門(短歌、俳句、川柳、詩、作文)28点、合計43点の作品が入賞し、当日参加した延べ31人が表彰されました。

 


コンクール作品(特別賞)

 「いつかの眺め」 高田高校2年 大友梓紗さん


賞状を受け取ったコンクール入賞者
 

 

「ツルかご」づくりの様子

続いて、「松原の厄介者"クズ"で『ツルかご』をつくろう!」が行われました。

当センター・河岡事務局長の指導により、約10名の希望者と共にかごづくりが実演され、予定時間を延長し何とか完成にこぎつけました。

『ツルかご』づくりは好評を得たので、次年度も行う予定です。


最後に、高田松原を守る会・小山副理事長が閉会の挨拶を行い、約100名にご参加いただいた講座を終了しました。


この講座は、毎年1回行う予定です。

 

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