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緑のリサイクル技術
元気堆肥とのんびり堆肥
堆肥の効果には、肥料成分(養分)を補給する効果(化学性)、水はけや水持ちのよい土をつくる効果(物理性)、微生物を豊かにし、病害に強い土壌をつくる効果(生物性)の3つがある。
肥料成分が多く、施用するとすぐに効き、作物生育が良くなるものを「元気堆肥」、肥料成分が少なく、物理性の改善効果の大きいものを「のんびり堆肥」と考えることができる。
- 元気堆肥
・パワー(肥料分)はあるが長続きしない。
・チッソ分が多いので腐るのも早い
・雨ざらしにはしないように
- のんびり堆肥
・長持ちするがパワー(肥料分)不足
・土の水はけや水持ちの改善はおまかせください
・チッソをあまり加えず、じっくり作ること
出典:「ベランダ・庭先でコンパクト堆肥」
腐熟度の判定
観察による判断の目安
項目 | 目 安 |
---|---|
色 | 暗褐色か黒褐色を呈している。一般に発酵が進むほど堆肥の色調は黒色味が強くなる。 |
香 | 堆肥が出来上がると、甘い匂いがする。針葉樹に特有な芳香や、いわゆる木の香等が残っているものはまだ未熟といえる。 |
水分 | 手で固く握った場合に水がしみだす程度が良い。ベトベトとし過ぎたり、バサバサし過ぎるものは良くない。 |
固さ | 指でねじった場合に、もろく崩れるものが良い。崩れない場合は、割って見ると、表面だけは分解していて、内部はほとんど変化していない場合が多い。堆肥を強く握りしめると手にチクチクと刺激を感じる場合は未分解な物質が残っていることを示す。 |
出典:「植物発生材堆肥化の手引き」
参考資料
- 『有機質肥料のつくり方使い方』 農文協編
- 『便覧 有機質肥料と微生物資材』 伊達昇編 農文協
- 『土と堆肥と有機物』 松崎敏英 家の光協会
- 『図解 ベランダ・庭先でコンパクト堆肥』 藤原俊六郎・加藤哲郎著
- 『植物発生材堆肥化の手引き』 (社)道路緑化保全協会編
- 『廃材堆肥一その製法と使い方一』 植村誠次編 (社)全国林業改良普及協会
- 『バーク(樹皮)堆肥』 河田弘 博友社
- 『バーク堆肥』 全国バーク堆肥工業会
- 『ウッドチップ新用途』(財)林業科学技術振興所
- 『森林・木質資源を活用した循環型システムの構築を目指して』 森林・林業・林産業と地球温暖化防止に関する検討会