マツの害虫/新梢の害虫
マツノシンマダラメイガ
概要
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アカマツ、クロマツ、ゴヨウマツなどの若齢木に多く発生する傾向がある。幼虫は新梢に穿入して内部を食害し、黄白色の粒状の虫糞を排出する。また幹部や球果にも穿入加害することもある。新梢部では褐変枯死被害として、幹部は折損被害、球果被害では種子の結実阻害として現われる。 |
マツノシンマダラメイガ幼虫 |
被害 |
卵は針葉塞部がその周辺部に産みつける。幼虫は、はじめ針葉内で生活するが、その後、新梢や球果などへ移動し、これらに穿入して加害する。 |
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幼虫の |
幼虫は体長25mm。頭部は赤褐色、胴部は紫褐色〜青緑色で、全体に点状の褐色斑がある。 普通、1年に2回の発生。加害部で幼虫越冬し、翌春に蛹化する。成虫は5〜6月と7〜8月に出現する。 |
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防除 |
防除は、被害新梢や被害球果は早めに切除して焼却する。被害の多いときは、成虫の発生期からふ化幼虫期をねらって薬剤を散布する。 登録農薬:有機リン系殺虫剤(MEP乳剤) |
マツズアカシンムシ
概要 |
幼虫はアカマツ、クロマツ、ゴヨウマツなどの新梢に食い入り、内部を食害して褐変枯死させるため、伸長生長が阻害される。球果にも穿入して種子の結実を阻害する。被害は5〜9月の間に発生し、若齢木に大きな影響をあたえる。 |
マツズアカシンムシ幼虫 |
被害 |
ふ化幼虫は新梢に食い入り、内部を食害する。 |
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幼虫の |
幼虫は体長約12mmになる。頭部は淡い茶褐色。胴部は淡い黄褐色で背面は赤みを帯びる。 1年に2〜3回の発生。加害新梢内で蛹越冬する。成虫は4月ごろから出現して、卵は新芽に1粒ずつ産みつける。 |
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防除 |
防除は、マツノシンマダラメイガと同じ。 登録農薬:有機リン系殺虫剤(MEP乳剤) |
マツツマアカシンムシ
概要 |
幼虫はアカマツ、クロマツ、ゴヨウマツなどの新梢に食い入り、内部を食害して褐変枯死させる。加害部は新梢の頂端部に限られている。 |
マツツマアカシンムシ幼虫 |
被害 |
ふ化幼虫は新梢に食い入り、6月ごろまで内部を食害する。成熟した幼虫は夏期を加害部の中で過ごし、秋に蛹化する。 |
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幼虫の |
幼虫は体長約10mm。頭部は赤褐色、胴部は光沢のある橙色である。1年に1回の発生。加害部の中で蛹越冬する。早春に成虫は松の新芽の動きに合わせて出現する。卵は新芽に産みつける。 |
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防除 |
防除は、マツノシンマダラメイガと同じ。 登録農薬:有機リン系殺虫剤(MEP乳剤) |
マツオオアブラムシ
概要 |
アカマツ、クロマツ、ゴヨウマツなどの新梢に群棲して吸汁加害する。このため針葉は黄変してすす病を併発し、新梢の伸長は阻害される。 |
マツオオアブラムシの 無翅胎生雌虫と幼虫 |
被害 |
幼虫は枝に寄生して、5〜6月に新芽が伸長すると新梢へ移動して加害する。その後、10月ごろまで繁殖を繰り返し、11月ごろ針葉に黒色の卵を3〜4粒ずつ産みつける。 |
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幼虫の |
無翅胎生雌虫は卵形で体長約3mm。体は濃緑色で腹部前面に多数の黒色の小斑紋がある。1年に十数回の発生。卵または無翅胎生雌虫で越冬する。卵は3〜4月にふ化する。 |
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防除 |
防除は、発生の多いときは5〜6月に薬剤を散布する。 登録農薬:ネオニコチノイド系殺虫剤(アセタミプリド水溶剤) |