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高田松原再生講座(第6回)報告
2020年2月22日(土)、陸前高田市コミュニティホールにおいて、第6回 高田松原再生講座を開催しました。
熱心に聞き入る講座参加者のみなさま
![]() ベターリビング 東ヶ崎グループ長 |
開会の挨拶は、(一財)ベターリビング 住宅部品評価グループ長の東ヶ崎氏が、 ブルー&グリーンプロジェクトを通して育てているクロマツ苗木を、2017年から松原に植え始め、2020年度までで約1万本を植樹し、これから始まる保育のフェーズのお手伝いをさせていただきたい と伝えられました。 |
![]() 高田松原を守る会 鈴木理事長 |
次に主催者を代表して、NPO法人高田松原を守る会 理事長の鈴木善久氏が、 東日本大震災からまもなく9年目を迎え、一日も早い完全な復興を望んでいる。本日の講座は座学に加え、昨年好評だった松原の厄介者「クズ」のつるでカゴを編む実演を予定している、今回を含めこれまでの講座で学んだことを、松原再生に活かしていきたい と述べられました。 |
![]() 高田松原を守る会 阿部理事 |
続いて、NPO法人高田松原を守る会 理事の阿部重人氏から、活動内容等の報告がありました。 概要は、以下のとおりです。 |
2019年度の活動内容
1 植樹活動 4〜6月に7回行い、ボランティア延べ1,029名、会員延べ65名が参加して合計2,212本のクロマツの苗木を植樹しました。 高田松原を守る会の活動が被災地の復興に大きく貢献したと評価され、渡辺博道復興大臣から感謝状をいただきました。感謝状の贈呈式は、7月19日(金)に釜石市の市民ホールTETTOで行われ、贈呈式の後は渡辺復興大臣との懇談の時間も設けられ、高田松原を守る会の活動について報告するとともに、大臣からは松原再生に向けた激励の言葉もいただきました。
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![]() 日本緑化センター 瀧理事 |
アダプト方式による高田松原の保育システム
高田松原での植樹は2020年に完了する予定ですが、植樹した苗木が健やかに成長するためには今後の保育が適切に行われることが重要です。 そこで、当センター理事の瀧から「アダプト方式による高田松原の保育システム」と題して、市民の皆さまにも保育活動に参加していただく保育システムを提案しました。 |
![]() 森林総研 東北支所 中村グループ長 |
マツ材線虫病からマツを守るために必要なこと
松くい虫被害に対する防除戦略の権威である、(国研)森林総合研究所東北支所の生物被害研究グループ長・中村克典氏を講師としてお迎えし、マツ材線虫病のメカニズムや一般的な防除手法を解説していただいた後、森林病害虫等防除法における「戦略的防除」を高田松原で行うにはどうすべきであるかをわかりやすく解説していただきました。 |
![]() 「ツルかご」づくりの様子 |
講演の後には 「松原の厄介者"クズ"で『ツルかご』をつくろう!」が行われ、約30名の希望者が参加しました。 最初に守る会副理事長の小山氏がかごづくりの実演をしてみせたものの、参加者の中にはなかなかうまくいかない人も見受けられました。 しかし、小山氏による丁寧で楽しい指導を受け、2時間かけてすべての参加者が何とか完成にこぎつけました。 |
最後に、守る会 小山副理事長が閉会の挨拶を行い、約80名にご参加いただいた講座を終了しました。
この講座は、毎年1回行う予定です。