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グリーン・エ−ジ

2010年6月号の注視度

今月の記事から、一部をピックアップしました。

マツノザイセンチュウの爆発的増殖と根の中の動き
▼ マツの根”隠された部分”とマツノザイセンチュウ/田畑 勝洋

 これまでに解明されているマツ材線虫病によるマツ類の枯死メカニズムには異論をはさむ余地はないと考えられるが、本病に罹病したマツが枯死するには樹体内においてマツノザイセンチュウ(以下線虫という)の爆発的な増殖が必要だとされている(Kiyohara,1984)。このことは本病によるマツの枯死メカニズムの解明に重要なカギを握る。しかし、樹体内に移動分散した線虫がなぜ急増するのかはまだ明らかにされていない。そこで本病に対する抵抗性に関する知見や根系に移動した線虫が根で一体どのような行動をとるのかについて記述されている数少ない貴重な既往の文献から解き明かしてみたい。


島根県の松保護士と子供たちの松林保全活動
▼ 地域住民や子供たちとの松林保全活動/槙野 浩二朗

 今年度は地元自治会「砂子田連合常会井上恵助翁奉賛会」主催による抵抗性クロマツの松苗植樹が10年目の節目の年になります。そこで、より充実した講演会の開催をし、松林保全の重要性を訴えます。更に荒廃した松林を整備し、繁茂したニセアカシアの伐採等を行い、抵抗性のクロマツ「くにびき松」2,000本の植栽と、今まで植栽したヵ所の間伐や松葉掻きなどの松林整備、松葉の炭化利用などを行う計画です。このような活動を通して地域住民や子供たちとふれあって、松林保全活動を積極的に行い、未来へこの白砂青松の松林が受け継がれるように松保護士として活動を行いたいと思います。

 

現場で活きる「街路樹の診断技術」解説
▼ 街路樹とその診断技術ーその1/神庭 正則

 昭和29年(1954)、東京都は「東京都街路樹管理規定」を制定し、イチョウ、スズカケノキ、トウカエデ、エンジュ、アオギリ、トチノキ、ポプラ、サクラ、ヤナギ、ケヤキ、ニレ、トネリコ、ニセアカシア、ユリノキを基本的な樹種とした。(中略)

 昭和63年(1988)「道路緑化技術基準の改正」通達の中に、道路緑化の機能、緑化目標、植栽計画、管理計画、植栽基盤の整備、植栽の方法(技術)と管理等について詳細な規定があり、それに応じた計画・管理が行われている。(中略)

 街路樹診断事業は全国に広まり、この10年間に約6〜7万本(街路樹診断協会調べ)が実施され、その間、国内外の情報ももたらされ、診断の技術的進歩も着実に進んでいる。

 


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