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ポスターセッション <JFEシビル 株式会社>
JFEシビルでは、地盤調査で培ってきた音響波を用いた非破壊診断技術を生かし、樹木内部の状況を可視化する“音響波による樹木内部診断器 ドクターウッズ”を開発、商品化しました。
【特長】
この診断器は、潜水艦のソナーに使われている特殊な音波を用いることで樹木内部の状態を非破壊で調査し、空洞や腐朽部分の位置や大きさを可視化するもので、以下のような特長があります。
- 計測と解析は自動で行うため操作が簡単で熟練技術は不要です。
- 人間のCTスキャンと同じように精度の良い断面画像を得ることができるので、空洞・腐朽部の大きさ(面積)や形を正確に知ることができます。
- 断面画像はその場で出力するので事務所に戻って報告書を作成する必要がありません。
- 樹皮のすぐ裏側の木が生長している部分に5-10mm程、釘を刺すだけですので樹木内部を傷つけず樹木への負担はほとんどありません。
- 細い木から太い木まで(直径20cm〜300cm)、様々な大きさの木を診断できます。
- 日本製ですので修理やアフターサービスを迅速に行うことができます。また、お客様のニーズに基づきカスタマイズをすることができます。
【計測原理】
ドクターウッズは、樹木内部を伝播する音が空洞や腐朽を迂回して屈折することを利用しています。16個のセンサーから順番に発振と受信を繰返し、音が迂回・屈折する部分を計算により求めます。
空洞がなければ音は直進します | 空洞があれば音は屈折するので到達時間が遅くなります | 16個のセンサーを木の周囲に付け、計測結果から音が屈折する部分を計算します |
【計測装置】
ドクターウッズは、音を送受信するセンサー、発振する信号を作成・受信した信号を記録する本体(パソコン)、信号増幅器などから構成されています。本体はバッテリー駆動になっています。
計測装置(本体) |
計測装置(センサー) |
【計測結果の例】
イチョウの診断結果の例(左)を示します。腐朽空洞推定図の赤色部分に空洞、または腐朽部分があると考えられます。また右上はナギノキの音速断面図とレジストグラフの結果と合わせて示したものですが、速度が低下している部分とレジストグラフの貫入抵抗が小さい部分が良く一致しています。右下は空洞腐朽推定図と伐採後の断面を比較したものですが実際の腐朽空洞部と大変良く一致しています。
内部診断票 PDF158KB |
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樹種:ポプラ 幹周:265cm | |
樹種:プラタナス 幹周:185cm | |
JFEシビル 株式会社
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