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2021年7月号 No.571号
特集:林野を疾走した森林鉄道に思いを馳せる
森林鉄道は、昭和40年代頃まで延長8,000km以上に及ぶ、国産材市場への丸太供給を支えるサプライチェーンの基幹的役割を果たしました。今日、屋久島の森林鉄道が現役として運行を続け、森林鉄道遺産は各地で産業遺構や地域振興の手段として、新たな役割を担い始めています。
本号はわが国の森林鉄道の往時に思いを馳せ、その魅力、今日的役割、新たな活用策を解説します。
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目次
特集:林野を疾走した森林鉄道に思いを馳せる
- 林業の近代化を担った森林鉄道とその遺産活用 / 富士大学 客員教授 矢部 三雄
- 国内唯一の動く森林鉄道 蒸気機関車「雨宮21号」の運ぶ夢 / 遠軽町丸瀬布総合支所 産業課 上戸 智仁
- 当時の形で復元をめざす王滝村の森林鉄道 / りんてつ倶楽部 高橋 滋
- 魚梁瀬森林鉄道の保存と活用 / 中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会 会長 清岡 博基
- 新しい観光資源・森林学習の場として森林鉄道を未来へつなぐ〜森林トロッコの復活利用によって世界自然遺産の島のさらなる活性化を目指す〜 / NPO法人 屋久島森林トロッコ 理事長 小脇 清治
- 民有林でも活躍した森林鉄道の宝庫・宮崎県の軌跡―フランス山のドコービルから「新しき村」トロッコまで― / 滋賀大学名誉教授 小川 功
- 世界の三大登山鉄道の一つ 台湾の阿里山森林鉄路 / 台湾大学 農学部園芸景観学科 兼任助教授・樹木医 セン 鳳春
- 森林鉄道データブック / 編集部
- グリーン・エージ昭和50年記事「さようなら木曽谷の林鉄」
連載・記事
- 人と環境<33>園芸作物における性決定の多様性と進化 / 岡山大学農学部 准教授 赤木 剛士
- 悠久の樹木<53>利尻の主を訪ねて―ミズナラの巨木―(北海道) / 利尻・島ガイドセンター、利尻うみねこゲストハウス 代表 西島 徹
- アホガミ様とぴかったん<27>枝切断 巻き込み定点観察 / 樹木医・森林インストラクター、NPO法人 樹木生態研究会 代表 岩谷 美苗
- みりょく・あふれる「島」めぐり<4>世界が認めた隠岐の魅力 / (一社)隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会 事務局長 野邉 一寛
- 植物繊維のゆくえ<4>日本の自然布 / 全国古代織連絡会 事務局長 村井 龍彦