マツ材線虫病の診断
・樹脂の出方による診断
・葉の枯れ方による診断
マツノマダラカミキリの
駆除
・物理的・化学的駆除
・生物的駆除
マツ材線虫病の予防
抵抗性マツの利用と
樹種転換
マツ林の手入れ
樹脂(松やに)の出方による診断と葉の枯れ方による診断の2種類があります
マツ材線虫病にかかったマツは、樹脂(松やに)がほとんど出ないか、まったく出ません。これはマツノザイセンチュウが樹脂の通り道の柔らかい細胞をこわしてしまい、樹脂が流れなくなるためです。この症状はマツが完全に枯れる前から現れるので、樹脂の流れ出る量を確認すれば、病気にかかっているかどうかが確実にわかります。
樹脂がたまっている状況
©吉田
その方法は、マツの幹に直径1.5cmほどで樹皮を切り取る程度の深さの穴をあけ、その穴から流れ出る樹脂の量によって判断します。 健康なマツでは1時間ほどで樹脂が流れ出てきます。しかし、病気にかかっているマツはまったく出ないか、出ても少しにじんでくる程度です。その目安は図1を参考とします。冬の時期は樹脂の出が悪いので、診断は春から秋に行います。
樹脂が流れ下った状況
©吉田
図1 樹脂の出方による診断(小田氏より・一部改変)
葉の枯れ方による診断
このホームページに掲載の記事・写真の著作権は一般財団法人日本緑化センターに帰属します
著作権について