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第6回松林防除実践講座のご報告 2日目の1

2日目は、富津岬松原へ実習の場を移し、最初に県立富津公園の展望塔から松原の全体説明を受けた。キャンプ場へ移動し、当年被害木を使いメーカー2社による樹幹注入剤の施工実習と土壌灌注の実習を3班に分かれて進めた。

 

ネマバスターの実習 ネマバスターの実習
土壌灌注 ネマバスターの実習/協力:石原バイオサイエンス(株)
グリーンガード・ネオの実習 グリーンガード・ネオの実習
樹幹注入 グリーンガード・ネオの実習/協力:ファイザー(株)
マッケンジーの実習 マッケンジーの実習
樹幹注入 マッケンジーの実習/協力:ヤシマ産業(株)

 

被害木調査・駆除事業の説明
被害木調査・駆除事業の説明
(中部林業事務所森課長)

「潜在感染木」の有無確認のための小田式松脂滲出調査要領を説明し、当年枯死木に近接する15×15mの4区画内に生立するクロマツを参加者がポンチを使い樹皮を剥離した。

遠藤主席研究員の指導により、当年の被害木からマツノザイセンチュウを顕微鏡で確認するための材片採取を行った。被害木を伐倒し、長さ1m程度に玉切り、参加者はグループに別れ、玉切りした材の後食痕・産卵痕、マダラカミキリ幼虫の観察を行った。

 

被害木周囲にある健全木の潜在感染を松脂滲出調査により確認する実習 松脂チェック
被害木周囲にある健全木の潜在感染を松脂滲出調査により確認する実習
被害木からの材辺採取の実習 材片採取
被害木からの材辺採取の実習(森林研究所遠藤主席研究員)
被害木の玉切り丸太による産卵痕、脱出孔の確認実習 マツノマダラカミキリ幼虫
被害木の玉切り丸太による産卵痕、脱出孔の確認実習 マツノマダラカミキリ幼虫

 

午後の実習は、2班に分かれ出光興産(株)による天敵微生物製剤「バイオリサ・マダラ」(ボーベリア菌シート)を使った実習、サンケイ化学(株)による被害木のくん蒸処理の実習を行った。さらに、参加者が自分で穿孔したクロマツの松脂滲出状況を確認、保護剤による剥皮部分の補修を行い、富津岬松原での実習を終了した。

 

バイオリサ・マダラの実習 バイオリサ・マダラの実習
ボーベリア菌不織布製剤 バイオリサ・マダラの実習/協力:出光興産(株)
被害材くん蒸処理の実習 被害材くん蒸処理の実習
被害材くん蒸処理の実習/協力:サンケイ化学(株)

 

第6回松林防除実践講座のご報告 2日目の2に続く