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園芸療法のひろば

 
園芸療法のひろば「開設」と「情報の掲載を希望する組織等の募集」のお知らせ
 
「園芸療法のひろば」を平成20年10月に開設します。
全国で園芸療法に現在関わりを持っている研究・普及・教育組織(学会、協会・研究会、学校)、実践施設・グループ・個人の情報を掲載します。
情報の掲載を希望する組織等を募集します。募集要項、記入フォーマットはこちらです。
 
開設にあたって
   平成20年4月12日に開催したシンポジウム「園芸療法のさらなる展開を考える」には、全国から実践者、教育関係者、あるいはこれから園芸療法を学んでみようとする人などが集まり、次のような主旨のグループ・ディスカッションを行いました。
   
 
 園芸療法が日本に紹介されてから、いろいろな人たちが関心を持ち、学び、多くの苦労と喜びを経験しながら実践に取り組んできました。
 しかし、日本で園芸療法に関する実践は、まだまだ多いとはいえません。実践者の数も限られています。にもかかわらず、団体やグループを超えて実践者どうしが話しあう機会はあまりなかったのではないでしょうか。
 このディスカッションでは、園芸を療法的に活用してきた人、園芸療法を専門的に行う人、あるいは園芸療法に関心のある人たちが、顔と名前を知り、これからの実践の糧となるネットワークのきっかけを作ることが目的です。
 園芸療法が定着していくためには、多くの課題があります。こうしたなか、まずは、園芸療法に関心のある人たちが、お互いをよく知り、話し合い、連携を深めていくことが求められます。一人でも多くの方と知り合い、多くのみやげを持ち帰っていただきたいと思います。
   
 ディスカッションの内容は、園芸療法について「困っている・悩んでいること」(ネガティブなテーマ)と「知りたい・聞きたい・学びたいこと」(ポジティブなテーマ)について、1人何枚もメモを作ってもらい、8つに分けたグループから話し合われた内容について報告してもらいました。
 このメモをあらためて整理した結果は、下図に示すとおりです。さらに個々のメモの詳細はこちら(PDF46KB)をご覧ください。
   
 
図 園芸療法について困っている・知りたいこと
園芸療法について困っている・知りたいこと(08.4.12 ディスカッション結果)
 
   最も多いメモは、プログラムの立案・実行・評価、すなわちプログラムの運営(119件)に関することです。2番目は園芸療法を行うための体制、人材、対外交渉など環境を整えること、いわゆる「マネジメント」に関する、およびわが国でいかに園芸療法を普及・定着させるかということ(各々50件)です。そして4番目に多い声は、「活動主体の情報」、すなわち全国のどこで誰が、どんなグループが園芸療法に取り組んでいるのかが見えにくく、その所在すら情報の一元化がなされていないこと(41件)が、あらためて明らかになりました。
 そこで、まず「実践の糧となるネットワークのきっかけを作る」第1ステップとして、情報を共有できる『園芸療法のひろば』を開設することにしました。
   
「園芸療法のひろば」の内容
   このひろばは、全国で園芸療法に現在関わりを持っている研究・普及・教育組織(学会、協会・研究会、学校)、実践施設・グループ・個人の情報を掲載します。
  ここで最初に、園芸療法という言葉を「園芸療法および園芸の療法的活用」と読み替えておきます。
  あらためて、このひろばは、園芸療法および園芸の療法的活用に関わりを持っている人たちの情報を掲載します。
   
  ●園芸の療法的活用とは
 
 支援の必要な人に対して、健康や生活の質の維持・回復などを目的に園芸を提供する活動をさします。提供者の資格の有無は問いません。
 
 具体的には、対象となる人の気持ちや健康、生活などを考慮して・・・
     
緑のある環境がもたらす
園芸をすることでうまれる
園芸を通して人との関わりからうまれる
これらすべてを通して得られる
矢印 心やからだのやすらぎ
精神や身体機能への刺激、意欲の向上
コミュニケーション能力の向上
生活の質の向上
 
 などを目的として園芸を用いるとき、園芸の療法的な活用といえるでしょう。

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