マツ材線虫病の診断
・樹脂の出方による診断
・葉の枯れ方による診断
マツノマダラカミキリの
駆除
・物理的・化学的駆除
・生物的駆除
マツ材線虫病の予防
抵抗性マツの利用と
樹種転換
マツ林の手入れ
予防するにはマツノマダラカミキリの成虫を退治する!
マツ材線虫病は、マツノマダラカミキリがマツノザイセンチュウを運ぶことにより広がります。広がるのを予防するにはマツノマダラカミキリの成虫を退治しなければなりません。
広い面積のマツ林にいる成虫を退治する最も効果的な方法は、ヘリコプターなどの航空機を用いる方法です。
薬剤散布は、マツノマダラカミキリの幼虫が羽化して出てくる時期に合わせて行う必要があり、成虫が食べる1〜2年生の若い枝に、薬剤がむらなく着くように散布します。そうすれば、成虫が若い枝にやってきても、薬剤に触れたり薬剤のついた樹皮を食べたりして死んでしまいます。薬剤に膜をかぶせ、光や雨などにより効力が失われることを防ぐマイクロカプセル剤(MC剤)が開発され、2回の散布が1回で済み、人や野生生物などへの影響が軽減されるようになりました。
ほかにマツの幹に孔を開け、薬剤を幹に注入する樹幹注入法があります。薬剤が樹体内にひろがるためマツノザイセンチュウが侵入してきても病気にかかりません。
空中散布
(特別防除)
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航空機を利用して行う薬剤散布を特別防除といいます。
ガンノズル散布方式(頴娃町)
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カーテン散布方式
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広い面積のマツ林などの最も主要な防除法です。ただし、貴重な野生動植物の生息地又は生育地や周辺に病院や学校、水源などがある森林で行うことはできません。また、住宅、公園、レクリエーション施設、水道、鉄道等の周辺の森林やタバコや桑、お茶などの栽培地、畜産、養蜂、かいこなどに影響が及ぶおそれがある場合、水産生物、漁場、保護水面などのある場合などについても、地域住民からの要望があり、かつ、地域住民等関係者の意向を十分確認でき、これらの環境に悪影響を及ぼさないよう安全かつ適切な防止対策を講ずることができなければ特別防除という手法はできません。
地上散布
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地上散布は、動力散布機(ポンプ)や送風散布装置(スパウター)、スプリンクラー
などを使って、薬剤を散布する方法です。
ポンプ散布方式
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特別防除のできない地域での散布や狭いマツ林、単木への散布に向いています。
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散布にあたっては、マツにあまり近寄らず薬剤が樹冠上部から降りかかるように散布し、薬剤がマツノマダラカミキリの成虫が好んで食べる1〜2年生の若い枝に、むらなく十分に付着するようにします。
抵抗性マツの利用と樹種転換
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