マツ材線虫病の診断
・樹脂の出方による診断
・葉の枯れ方による診断
マツノマダラカミキリの
駆除
・物理的・化学的駆除
・生物的駆除
マツ材線虫病の予防
抵抗性マツの利用と
樹種転換
マツ林の手入れ
マツノザイセンチュウに負けない!
全国にあるたくさんのマツ林のすべてをマツノザイセンチュウから守ることはできません。そのため、海岸から飛んでくる砂から家や畑などを守る砂防林や、マツ以外の樹木では取って代わることのできない美しい景色をつくっているマツ林などは、しっかりと守っていかなければなりません。その方法の一つとして、抵抗性マツと樹種転換の利用があります。
抵抗性マツの利用
抵抗性マツとは、マツノザイセンチュウが樹体内に侵入しても枯れない(抵抗力のある)マツをいいます。
一面赤く枯れてしまったマツ林の中に、たまに何本か生き残っているマツがあり、このマツがマツノザイセンチュウに対し抵抗性を持っていることがあります。このようなマツを集めてマツノザイセンチュウの接種実験を重ね、マツノザイセンチュウに強いマツを選んでいます。将来はこのマツの苗をたくさん生産して、美しいマツ林の育成に役立てようというものです。
(写真はいずれも九州育種場)
採種園
接種用クロマツ苗畑
左:抵抗性マツ
©林木
樹種転換
樹種転換とは、しっかりと守る必要があるマツ林の周辺にあり、そのマツ林へ病気をうつす恐れのあるマツを取り除いて、広葉樹などの林に変えることをいいます。
マツノマダラカミキリは、2km以上はなれているマツ林にはほとんど移動できないことがわかっています。そこで、しっかりと守る必要があるマツ林のおおむね周囲2km以内にあるマツ林を他の樹林に変えることにより、保護樹林帯を作ろうとするものです。
また、前述したようにしっかりと守る必要があるマツ林を抵抗性のマツに変えることも樹種転換のひとつです。
広葉樹苗植栽による樹種転換
広葉樹苗を植える
©秋田県
マツ林の手入れ
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