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緑化樹木生産者が一番多く問題と感じていることは、「臭気」である(14.8%)。とくに市街地近郊や周辺に住宅地がある所に生産圃場を保有する生産者が指摘している。 2番目は「価格が高い」(13.6%)となり、近年の長引く需要不振から苗木の新規植え付けの縮小、経費節減等から堆肥使用量も減少傾向にあり、生産者に割高感が強いようである。3番目は「腐熟が不完全」(11.1%)で、これは完熟あるいは完全発酵などと称されている堆肥を調達しても、使用してみると腐熟度が十分でないことがあるという意見である。 山林種苗生産者をみると、「価格が高い」と感じている生産者が最も多く(18.5%)、2番目が「腐熟が不完全」(15.3%)、3番目は「害虫の発生」(10.6%)である。緑化樹木生産者において1番目に指摘されていた「臭気」は、山林種苗生産者からはさほど問題視されていないようである。 一方、現在使用している家畜ふん堆肥には特に問題を感じていないという意見もあり、緑化樹木生産者で14.8%、山林種苗生産者で24.1%と比較的高く出ている(表5)。 山林種苗生産者のうち11.0%(107件)は、家畜ふん堆肥を使用していない。この中で使用しない理由を明記している生産者は43件あり、その内容は、その他の有機質堆肥を使用(18件)、害虫の発生(9件)、腐熟が不完全(3件)、雑草種子の混入と臭気(各1件)、その他(11件)となっている。 |
利用上の問題点(複数回答) (単位:件、%) |
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