■緑化樹木生産における堆肥利用状況
緑化樹木生産流通業者の全国組織である(社)日本植木協会会員のうち、主に緑化樹木の露地栽培を行っている会員600社園を対象にし、33都道府県の141社園(回答率23.5%)から回答を得た。
家畜ふん堆肥を使用する作目は、露地栽培がおよそ6割と最も多く(57.5%)、次いで露地とコンテナ栽培の両方に使う(22.9%)。2%の生産者は、家畜ふん堆肥を使用していない(図13)。
10a当たり平均元肥施肥量をみると、牛ふんは、4〜7トン使用する生産者が最も多く(44.6%)、次いで1〜4トン(18.5%)。豚ふんは、4〜7トンを使用する生産者が最も多く(38.1%)、次は1トン未満(28.6%)。鶏ふんは、1〜4トン使用する生産者が最も多く(38.6%)、次いで1トン未満の使用事例となる(26.3%)。7トン未満までで全体のほぼ9割(86%)にのぼる(図14〜16)。バラ・袋詰をあわせて10a当たり平均施肥量を計算すると、各々牛ふん8.41トン、豚ふん3.81トン、鶏ふん4.51トンとなる。
堆肥は複数の入手先から調達されており、堆肥生産者から(139件のうち67件、48.2%)という回答が多い(図17)。
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