前ページからの続き |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
バラと袋詰の供給を合わせた堆肥生産者307件の年間供給可能量の合計はおよそ79万トンとなる。 年間供給可能量の階層別件数は、100トン未満層が最も多く(19.9%)、次いで3,000トン以上層(15.6%)となる。 階層別供給量では3,000トン以上層がほぼ8割(79.8%)と断然高い供給シェア−を保持している(表1)。 荷姿別にみると、バラ供給可能量は約37万トン(47.1%)、袋詰供給可能量は約42万トン(52.9%)となり袋詰の比率が高い。 |
年間供給量の階層別件数(複数回答) (単位:件、%) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
堆肥生産者が行なう臭気対策には様々なものがある。最も多く試みられているのは微生物発酵促進剤を使用する(19.7%)ことである。 使用されている微生物剤にはいろいろな種類があり、その中でもBMW液(生物活性水)を使用する生産者が比較的多くみられる。 臭気対策の2番目に多く取り組まれているのは、腐熟度を高める(16.4%)、3番目は切り返し回数を多くする(9.9%)となる。 一方、現在生産している堆肥には問題となるほどの臭気はないとする意見も8.5%みられる(表2)。 |
臭気への対策 (複数回答) (単位:件、%) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生産している堆肥に混入する雑草種子への対策は、温度管理を指摘する意見が最も多い(59.7%)。 堆肥化の過程では温度を一定以上に高める必要があり、それを行なうことから種子を不活性化させるという方法である。 この他には、完熟・発酵によることとその他の意見が各々9.4%ある。 一方、雑草種子への対策は特にないとする意見も13.2%みられる(表3)。 温度管理は、70度以上(36.2%)という回答と、70〜80度(17.2%)という回答をあわせると、温度について解答した生産者58件のうち半数以上(53.4%)は設定温度を70度以上としている。 |
雑草種子混入への対策 (単位:件、%) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
堆肥の塩分濃度対策への回答数は、臭気や雑草種子に比べて相対的に少ない。 対策の中で最もポピュラーな取り組みは、屋外で雨水にあてる(13.6%)方法といえる。 その他には、尿を分離してカリの比率を抑えることと、もみ殻など水分調整資材を使用する方法を指摘する意見が各々6.2%ある。 一方、現在生産している堆肥に塩害の問題は特にないとする意見は、全体の約2割(19.8%)と一番高い比率で出ている(表4)。 |
塩分濃度への対策 (単位:件、%) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|