ねらい

 わが国に固有の緑の文化を育んできた松原、そして国民の誰もが愛着を感じることのできる松原が衰退の危機にあります。そこで、松原保全の重要性をPRすること、保全に取り組む人たちを支援すること、次代を担う子どもたちを松原に親しませることを通して、松原を救い、ふたたび元気にする運動を全国に進めます。

 

日本列島松回廊構想

 松原再生運動を各地に立ち上げるために、わかりやすい事例を作り、それを参考として全国に運動を広め、各地の松原をつなぐ「日本列島松回廊構想」を提案します。

日本の海岸線およそ34,000kmに高さ15m、幅20mのマツ林を作ると、約5千万本となり、1本のマツは0.09炭素トンを固定します。

全体ではおよそ400万炭素トン以上、つまり日本の森林の目標吸収量の3割になります。マツ林は地球温暖化防止に役立つばかりか、津波の侵入を弱め、被害を食い止める役割も果たすことから、日本列島をぐるっと結ぶマツ回廊の形成を目指します!

抵抗性マツの植林(頴娃町)

各地のマツ植樹活動を点から線へ展開するため、抵抗性マツの供給支援およびマツ林保全に関わる技術開発などを行います。

   

構想のめざすもの

 白砂青松(はくしゃせいしょう)の松原が衰退した原因は、マツ材線虫病の蔓延、広葉樹の侵入、松原から人々の足が遠のいたことなどです。

 松回廊構想は、松原から人々の足が遠のいてしまった点に着目して、松原の有する資源価値を高める活動を行うことを通して、地域の人たちも元気になる社会的意義へ発展させていくことにより、ふたたび地域の人たちが松原へ足を運ぶことになると考えます。

 

3つの資源価値

環境資源

松原は、砂を止め農地を保護し、地球温暖化防止に役立ち、津波被害から生命と財産を守る!

観光資源

文化を育む美しい松原は、恩恵を受ける地場産業や観光産業を振興する大切な資源!

健康資源

マツは古来より長寿の象徴とされ、歩きやすい松原は地域の人たちの有効な散策の場!

松原を元気にすることは地域の人たちも元気になる

3つの社会的意義

地域の環境保全や防災機能を高める取り組みへと発展する

地域の「光」として松原を自覚することが観光立国の促進に結びつく

「明るい活力ある超高齢社会」を構築することに貢献できる

             
第2期

 

 

日本の松原再生運動のこれまでの取組は次のパンフレットをご覧ください

パンフレットPDF