13 | 山形県 | 八間山外五飛砂防止兼防風衛生魚付林(国有保安林) |
昭和10年当時の位置図 |
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山形県西田川郡袖浦村大字浜中外1字八間山外五
※現 山形県酒田市浜中
本国有林の沿革を記録並びに古老の話にてより推量すると次のとおりである。
本国有林は元藩領に属した無立木地で、潮風飛砂の害が甚だしいので地元民を使役して袖浦村浜中部落を中心とする南北一帯にわたり宝暦2年(1752)にヤマガヤを植え付け飛砂の防止に努め、その後安永6年(1777)にはさらに同地に黒松を植栽してその成功した個所は一部分散山(今の部分林のようなものか)としてこれを認める方法を採用し植栽を奨励した。字分散山というのはこれをたたえるものである。しかし現国有林は海岸に近くて潮害飛砂の害が甚だしく容易に成林せずその後幾多の努力を払った後今より百年前において漸く成林の見込みがたったようである。(年齢により大体推定される)その後明治9年(1876)地租改正に当たり国有林に編入後、飛砂防止防風衛生魚付保安林としての必要性を認められ大正7年(1918)保安林に編入され今日に至っている。
八間山外五飛砂防止防風林(山形県西田川郡袖浦村)
黒松林にして樹齢30-70年、面積113町歩余、飛砂防止及防風の作用をなし338戸、耕地529町を保護する
約400.8haが保安林指定。一部は庄内海岸砂防林に含まれます。
「身近な松原散策ガイド」庄内海岸砂防林のページを参照ください。
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