身近な松原散策ガイド 120　瀬波海岸林

120	瀬波海岸林（せなみかいがんりん）
	所在地	新潟県村上市瀬波
	規模	幅　約0.3Km、延長　約2.2ｋｍ　面積　77ha　樹齢　5～100年
新潟県	指定	瀬波笹川流れ粟島県立自然公園、防風保安林、保健保安林、瀬波いこいの森自然観察教育林
新潟県	問合せ	関東森林管理局　下越森林管理署　村上支署　電話　0254-53-2151



	瀬波海岸沿いの丘陵地で、延長2.2㎞に及ぶ赤松林の中を中部北陸自然歩道が縦走しています。
	伐採禁止令により４００年間守られてきた松林
この松林は、江戸時代初期の元和６年（1620）に村上藩主が屋敷や田畑を砂と潮風から守るために砂垣をつくらせ、山引きのアカマツを植えたのが始まりと言われ、その後百余年の長きにわたり海岸林が造成されました。以前はスギゴケが松林一面を覆い、緑のジュータンを敷き詰めたようなとても美しい松林でしたが、昭和50年代からマツクイムシ被害が蔓延し、大きなアカマツが次々枯れてしまいました。その後以前の松林を取り戻すべく植栽が続けられ、残った大きな松の下に二代目がすくすくと育っています。二代目

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瀬波温泉街に隣接し、中部北陸自然歩道には東屋も整備されているので、散歩コースとして多くの人が利用し、日本海に沈む夕日や粟島を眺めながらの散歩ができます。

瀬波海岸ではセナミスミレやハマナスを見ることができ、海浜公園や無料の足湯も整備されていますので、散策後の疲れを癒してはいかがですか。

（瀬波温泉旅館協同組合パンフレット）

●電車やバスの場合

ＪＲ羽越本線村上駅から瀬波温泉行きバスで6分

●車の場合

日本海東北自動車道荒川・胎内IC（2009/7/18開通）から国道345号を村上方面に向い、瀬波温泉観光案内隣に駐車場があります。

　昭和12年与謝野晶子が瀬波温泉を訪れ、2日の逗留で45首もの短歌を詠みました

歩道にある与謝野晶子の句

いづくにも　女松の山の　裾ゆるく

見ゆる瀬波に　鳴る雪解かな

	松林の再生に向けて瀬波温泉若潮会、地元区長会、地元小中校生等が、地域一帯となって取り組んでいます

	瀬波小学生による植樹	中等教育校生による除草

	瀬波観光情報　お祭り：県無形民俗文化財　村上大祭（7月）彫刻を施し、村上伝統の堆朱・堆黒の粋をこらした19台のオシャギリ（屋台山車）は圧巻。　伝統工芸：県無形文化財　村上木彫堆朱　村上市役所ホームページ　「むらかみの観光情報」　瀬波温泉協同組合ホームページ　村上堆朱事業協同組合ホームページ

・瀬波海岸林の成り立ちや昭和10年頃の写真を紹介しています　→　松原の今昔物語「瀬波の松原」
・原稿、写真は関東森林管理局下越森林管理署　村上支署よりご提供いただきました。　　ありがとうございました。


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